2022｜群馬県のエコキュートを格安価格で交換【群馬エコキュート交換マイスター】

まずは設置工事当日に慌てて行うのではなく、前日までに余裕を持って準備していくべき項目について確認していきましょう。中には当日になってしまうと間に合わないものもありますので、事前にチェックをしておくことが重要です。

エコキュートを設置するには、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットのふたつの設置スペースが必要になります。貯湯ユニットは屋内に設置するケースもありますが、ヒートポンプユニットについては原則屋外設置となっています。どこのスペースに設置するのかは、事前に業者と相談しているのですが、そこがしっかりと整理されていないと、設置工事に入る前にまず片付けに時間を取られてしまいますので、すぐに設置工事に入れるように必要スペースの整理は前日までにしっかりとしておきましょう。エコキュートの搬入経路にも同様のことが当てはまります。屋外の狭いスペースをギリギリ搬入していくケースも多いので、障害物をすべて移しておきましょう。そのためにも業者による事前の現地調査で、どこに設置するのか、どこから搬入するのかを確認しておく必要があります。

また、石油給湯器を使用していた場合、エコキュートの設置工事時に灯油タンクの撤去作業も行われますが、できる限り灯油は使い切っておくということが大切です。灯油が残っていてもトラブルになることはありませんが、処分費用が上乗せとなってしまいますので、設置工事費用を少しでも軽減するためには事前に灯油タンクをカラにしておきましょう。

設置工事前には業者が近隣の家庭に挨拶に回ってくれることもありますが、自分でも事前に挨拶しておくことをおすすめします。特にマンションのような集合住宅の場合は、工事の音などで直接迷惑をかける可能性もあります。そこは業者任せではなく、自分で丁寧な事前対応をすることでご近所トラブルを回避することができるでしょう。一戸建ての場合は、エコキュート搬入経路が隣の敷地からというケースもありますので、もちろんその点についての許可を得ておき、当日には感謝の気持ちを伝えることが大切です。

ちなみに集合住宅の場合、マンション規約や管理組合の規約でエコキュートへの交換が禁止されているケースがあります。貯湯タンクの重さは給水後には500kgを超えるので、ベランダなどに設置した場合、構造上の安全性を確保できなくなることがあるからです。それが設置工事後に発覚するとたいへんなトラブルになりますので、管理組合には事前にエコキュートの許可を得るようにしてください。許可を得られない場合は、エコキュートの設置は不可ということになります。

それではエコキュート設置工事当日に注意すべき点について確認していきましょう。基本的には業者から工事工程の説明を聞き、設置工事が完了したら操作方法を教わったり、試運転に立ち会うだけで、工事中は自分の時間を過ごしていて問題ありません。

工事中は自分の部屋で仕事をしていてもいいですし、テレビを見たり、音楽を聴いたり、食事をしながら工事の完了を待つことになります。設置工事については基礎工事から始める場合は2日がかりになりますが、基礎工事抜きであれば1日で終わりますし、本体の交換だけであれば4時間ほど、配管工事も含める場合は7時間ほどかかります。

エコキュートの設置工事は繊細な作業が要求されますので、作業の邪魔になるようなことだけは避けるようにしましょう。例えば大音量でテレビを見たり、音楽を流すといった行為は作業の妨害になります。その辺りの気遣いは大切です。家に小さな子どもがいる場合、好奇心から子どもが作業に近づく可能性がありますので注意してください。誤って工具で怪我をする危険がありますし、作業員もそれを気にして作業に集中できなくなってしまうからです。子どもには事前に説明して作業に近づかないように約束しておきましょう。

作業員には気持ち良く作業をしてもらうことを意識してください。手抜き工事にならないかどうか心配して、ずっと作業を監視しているような行為は好ましくありません。見張られているという状態は、気持ち良く作業できる環境ではないからです。後から見えないような床下の配管など気になる点は写真を撮っておいてもらい、完了後に確認するという方法があります。確かに訪問販売には手抜き工事や保証対象にならないような配管を利用しての設置工事で、後々トラブルに発展するような悪徳業者が混じっています。それについては、訪問販売を避け、評判の高い業者を選択することで予防することができます。そのためにも信頼できる業者を見つけて依頼することが重要です。

夏場の暑い時期などは、休憩の際に喉を潤してもらうための飲み物を用意しておくとさらに気持ち良く作業できる環境を築けます。この場合は、工事が始まる前にそういった用意をしていることを伝えておいた方がいいでしょう。

設置工事の中で配管工事の時間帯は断水になりますので、水が必要になるような場合は事前にバケツなどに水を溜めて使うのがいいでしょう。長くても5時間くらいの辛抱ですから、1日中断水するわけではないので、断水で困ることはほとんどないと思いますが、お湯の使用については問題があるかもしれません。もちろん工事中は給湯器が利用できないのでお湯は使えませんし、設置工事が完了しても、エコキュートの場合は貯湯タンクにお湯を貯めなければ出湯できないので、家族4人がお風呂に入ったり、シャワーを使えるようになるのに4時間くらいかかります。すぐに使えるわけではないので、この点は事前に予定しておいた方がいいでしょう。ちなみにすぐお湯を貯めようとすると夜間電力ではないので、その分だけ電気代は高くなります。

また、古いエコキュートから新しいエコキュートに買い換えた場合、エコキュートに慣れているので操作方法を知っているからと業者の操作説明を聞き流してしまうケースがあります。すると新しい機能や新しい操作方法に対応できず、業者が帰ってしまった後、実際に使おうとしたら使えないということになる可能性がありますので、設置後の業者の操作方法の説明はていねいに聞くようにしてください。

エコキュート設置工事に対して、何かとても大変な準備をしたり、手伝いをしたりといったことは必要ありません。ただし、作業する人が気持ち良く集中して取り組むことのできる環境作りは意識する必要があるでしょう。この気遣いはご近所に対しても同様のことが当てはまります。また、安心して設置工事を任せられる業者に依頼することもとても重要です。

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これまで石油給湯器やガス給湯器を利用していたのであれば、エコキュートの設置はかなり大々的な工事になりますし、古いエコキュートから新しいエコキュートに買い換える場合だとこれまでの配管などを利用できるので最低限の工事で済ますことが可能です。ただし、どちらにせよエコキュートを購入した場合、設置工事が必要になります。

設置工事は大きく2つに分けられます。そのひとつが「電気工事」です。配線を繋ぐという工事だけでなく、エコキュートを使用するためには200Vという電圧が必要になってきますので、100V対応の住宅であれば、ブレーカーや分電盤の交換工事を行わなければなりません。またそのための幹線張り替え工事も必要です。費用はエコキュートを配置する場所の距離によっても異なります。また、エコキュートを利用する場合、電力会社への申請（契約の変更）も必要になり費用がかかるのですが、申請代行まで行ってくれるケースもあります。

① 配線工事費用目安／2万～4万円
② 分電盤交換工事費用目安／4万～6万円
③ 幹線張り替え工事費用目安／3万～4万円
④ 電力会社申請費用目安／3万～4万円

すでに200V対応のオール電化住宅に住んでいる場合、電気工事の費用はかなり抑えることができますが、100V対応の住宅の場合は電気工事が最大で18万円ほどかかる可能性があります。

もう一方はエコキュートを実際に設置するための基礎工事や配管工事を含む「水道工事」です。これまで使用していた給湯器を撤去しなければなりませんし、500kgほどの重さになる貯湯タンクを安定させるための工事も必要です。地盤が緩い場合は、砂利を敷き詰めてコンクリートを流し込む現場打ち（土間打ち）という作業となり、時間がかかります（2日～5日）。地盤がしっかりしているのであればコンクリート製の土台となるエコベースを組み合わせて設置するだけになりますので短時間（1日）で工事は完了します。

配管については、フルオートタイプであれば追い焚き配管工事や浴槽に循環口を設置する必要があります。その他に給水配管工事や、排水用のドレン配管工事も必要です。これまで使用していた配管を再利用できる場合もありますが、かなり汚れているのであればこの機会に新しいものに交換しておいた方がいいでしょう。ちなみに配管工事を行っている間は断水となります。工事にかかる時間はおよそ4時間です。別途生活用水をポリタンクに貯めておくなど対策しておくのがいいでしょう。

① 古い給湯器撤去費用目安／5,000円～1万円
② 基礎工事費用目安／2万～4万円
③ 配管工事費用目安／2万～5万円
④ 浴槽循環口設置費用目安／1万円
⑤ 設置・繋ぎ・試運転費用目安／3万～5万円

エコキュートの交換工事であれば安く抑えることができますが、新設の場合だと最大で15万円ほどかかるケースもあります。こうして確認していくと、電気工事、水道工事を合わせて「15万円～30万円」というのがエコキュート新設にかかる工事費用の目安です。逆にエコキュートからエコキュートへの買い換え工事費用は7万円ほどで済ませることが可能です。本体価格の40万～60万円にこの工事費用を上乗せすると、エコキュート全体のイニシャルコストということになります。（販売店や施工業者によって異なります）

エコキュートのひとつひとつの工事費用を見ていくとけっこうお金がかかるなという印象ですが、どこで購入して、どこに工事を依頼するのかでトータルのイニシャルコストはかなり差があります。

エコキュートを購入する方法として、インターネット通販、家電量販店、給湯器を扱っているリフォーム業者、電気屋、訪問販売業者など選択肢がいろいろありますが、一般的には本体価格と設置工事をセットにして販売しているケースが多いです。この場合の工事費は「標準工事」という名称になっています。ポイントとなるのは、「どこまでが標準工事に含まれるのか異なる」という点でしょう。

例えば標準価格が税込172,800円と同じように表記されていても、一方では配管工事まで行ってくれるが、一方では配管工事が含まれていないということもあります。標準工事に含まれていない工事は「追加工事」となり、実際の設置工事はもっと高くなるということです。ですからどこまでが標準工事に含まれているのかを事前にしっかりと確認しておくべきでしょう。

追加工事としては、先ほど紹介した分電盤の交換や幹線張り替え、基礎工事、追い焚き配管工事の他、冬場がかなり寒い地域の場合は配管の凍結防止工事、転倒防止工事、浴槽のほこりや髪の毛を配管に流さないようにする風呂アダプタ工事などが挙げられます。標準工事以外に分電盤や基礎工事なども別途かかるとなると追加工事費用はかなり高いです。そのため表示されているセット価格の安さだけで判断してしまうと、実際に設置工事を行った際に高額な追加費用が発生する場合もありますので、注意が必要です。特に訪問販売では見かけ上の費用の安さをアピールしてきますので気をつけてください。

① 配管に専用ヒーター設置費用目安／1万～2万円
② 貯湯タンクの転倒防止費用目安／1万～2万円
③ 風呂アダプタ設置工事費用目安／6,000円～2万円

地盤や配管、電圧といった環境の違いでエコキュートの工事費用はかなり変わってきますので、1社だけの見積りだと、それが標準なのか高いのか安いのか判断するのが難しくなります。ですから複数の業者に見積りを出してもらい、比較するのが一番いいでしょう。その際に工事一式といったような大雑把な項目になっている場合は、実際に設置工事が始まってから追加費用が発生する可能性が高いですので、なるべく細かく見積りを提示してくれる業者を選ぶことが大切です。現地調査しないとわからない点もありますから、インターネット上だけで契約するのも危険です。

見積りを比較して最も安いところを選びがちですが、あまりにも他と比べて安過ぎるところも手抜き工事などで後々のトラブルに繋がる可能性がありますので、標準の費用で、信頼できる業者を選ぶことをお勧めします。本体価格、工事費用とは別に有料保証もありますが、これはエコキュートの耐用年数である10年分の保証は付けておくべきです。10年間分の工事保証は標準工事の費用に含まれているケースもあります。

いろいろな項目の工事費用をご紹介してきましたが、新規にエコキュートを購入して設置する場合、トータルで工事費が18万円ほどだとかなりお得だと言えるでしょう。後は本体費用がどのくらいになるのかでイニシャルコストが決まってきます。ただし、安さだけで選ぶのではなく、アフターフォローも含めて設置工事を安心して任せられる業者にお願いすることが重要です。

電気温水器は貯湯タンクの耐水圧のため給水時に減圧する仕組みになっています。そのため水道水の水圧（250kpa～300kpaほどが目安）よりも給湯の際に水圧が弱くなってしまうというデメリットがあるのです。以前は最高でも100kpaでしたが、改善され190kpaほどの水圧を出せるようになっています。しかしこれが電気温水器の限界です。水圧を強くする対策としてシャワーヘッドを高水圧のものに交換するという方法がありますが、設置環境によっては効果が得られない場合もあります。

この問題を解決してくれるのがエコキュートです。エコキュートの標準タイプが190kpaほどでも、「パワフル高圧タイプ」が開発・販売されていますので、こちらを選ぶことで290kpaや320kpaといった一気に全身を洗い流せる強い水圧のシャワー環境にできるからです。水道直圧タイプの石油給湯器やガス給湯器をこれまで使用していて、電気温水器に変えたためにシャワーの水圧が弱くなり、それがとても気になる人もいます。「シャワーの水圧が弱いのは嫌」、「シャワーの水圧が強くなければ快適ではない」といったように、新しい給湯器を選ぶ条件として「水圧の強さ」を優先されるのであれば、間違いなくエコキュートをお勧めします。

ずばり水圧の強さがエコキュートの最大のメリットです。コスト面について後述しますが、仮にコスト面で多少のデメリットがあったとしても、電気温水器では得られない快適さがエコキュートにはあり、これがエコキュートの圧倒的な人気の秘密となっています。

交換して損なのか、得なのかの見極めの大きなポイントは、ランニングコストとイニシャルコストを合わせた「トータルコストの差」です。電気温水器とエコキュートではランニングコストとイニシャルコストのどちらもかなりの違いがあります。

電気温水器は電気のみを使って熱を作るのに対し、エコキュートは大気から熱を集める仕組みのため、消費する電力が異なります。熱量「3」を生み出すのに、電気温水器はそのまま「3」の電気エネルギーを必要としますが、エコキュートの場合は、電気エネルギーは「1」だけで、残り「2」は大気熱エネルギーです。つまりランニングコストは圧倒的にエコキュートがお得というわけです。

参考にパナソニックが公式サイトで公開しているランニングコストの差を4つの地域で比較してみましょう。同じ370Lサイズで年間の電気代を算出しています。

① 北海道電力「eタイム3プラス」のプラン利用

・エコキュート（HE-FPU37KQMS）／32,000円
・電気温水器（DH-37G5QUKM）／108,000円

② 東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」のプラン利用

・エコキュート（HE-JPU37KQS）／24,000円
・電気温水器（DH-37G5QU）／102,000円

③ 関西電力「はぴeタイムR」のプラン利用

・エコキュート（HE-JPU37KQS）／20,400円
・電気温水器（DH-37G5QU）／86,400円

④ 九州電力「電化でナイトセレクト21」のプラン利用

・エコキュート（HE-JPU37KQS）／18,000円
・電気温水器（DH-37G5QU）／78,000円

北海道の場合では、およそ1/3、他の地域では1/4までランニングコストを軽減することが可能です。その金額は年間で6万～7万円ですから、エコキュートの耐用年数である10年を目安にすると、70万円ものランニングコスト削減ができることになるのです。これがエコキュートの最大のメリットと言えるでしょう。

ランニングコストだけに注目するとエコキュートに交換にした方がお得なのは明らかです。しかしイニシャルコストが高いというデメリットがエコキュートにはありますので、そちらもしっかりと比較していく必要があります。

先ほどのランニングコストの差を見ていく際のモデルとなっているそれぞれの製品の価格を比較してみましょう。記載するのはメーカー希望小売価格（税込）です。

① 寒冷地仕様

・エコキュート（HE-FPU37KQMS）／1,074,700円（工事費別）
・電気温水器（DH-37G5QUKM）／507,000円（工事費別）

② 一般仕様

・エコキュート（HE-JPU37KQS）／1,025,200円（工事費別）
・電気温水器（DH-37G5QU）／477,000円（工事費別）

本体価格がエコキュートの場合、従来の電気温水器の倍の設定になっていることがわかります。しかもこのケースだとエコキュートにはリモコンが別売りになっており、通話型のリモコンだとメーカー希望小売価格（税込）で56,100円追加しなければなりません。つまり50万円以上の価格差があるということです。イニシャルコストに注目すると圧倒的に電気温水器の方がお得ということになります。

ただし、ここまでお伝えしてきたランニングコストと本体価格だけではトータルコストの差にはなりません。設置工事費も加味しなければならないからです。また、電気温水器とエコキュートでは設置可能なスペースの違いもありますので、その点も検討する際には必要な要素になります。

電気温水器は貯湯ユニットだけですべてをまかないますが、エコキュートは貯湯ユニットの他に、大気を集めて熱を生み出すヒートポンプユニットが必要になります。つまりエコキュートの方が必要になるスペースは広いということです。

先ほど比較した電気温水器とエコキュートの製品でどのくらいの設置スペースが必要なのかを確認していきましょう。

① エコキュート（HE-JPU37KQS）

・貯湯ユニット／高さ1810ｍｍ、幅600ｍｍ、奥行き680ｍｍ
・ヒートポンプユニット／高さ672ｍｍ、幅867ｍｍ、奥行き332ｍｍ

② 電気温水器（DH-37G5QU）

貯湯ユニットについてはほぼ同じスペースですので、エコキュートはヒートポンプユニットの分だけ広いスペースを確保しなければなりません。そのスペースを新たに確保できるのかどうかを確認しておく必要があるでしょう。ちなみにヒートポンプユニットだけは原則屋外設置です。ベランダや軒下に無理をして設置スペースを作ろうとした場合、別途コストがかかる可能性があります。また、雪が多い地域ではヒートポンプユニットの積雪への対策にコストがかかります。

電気温水器をそのまま新しい電気温水器に買い換える際にも設置工事は必要ですし、工事費はかかります。ただし電気温水器→電気温水器への交換の設置工事費が7万～10万円に対し、電気温水器→エコキュートへの交換の設置工事費は15万～30万円と、本体価格に加えて設置工事も高くなりますから、トータルコストは変わってきます。

ここまでの点を考慮すると、ランニングコストで70万円ほどエコキュートは削減できるものの、工事費やリモコン代などを含めたイニシャルコストは60万円以上エコキュートの方が高いということがわかります。本体価格はどこで購入するのか、どんな機種を購入するのかで変わってきますし、工事費がどこまでかかるのかも依頼する業者や現状の環境によって左右されますので、イニシャルコストはもっと下げられる可能性はありますし、逆に上がる可能性もあります。イニシャルコストが70万円以上の差になる場合は、エコキュートに交換するのは損だということになりますし、イニシャルコストの差が60万円以下になるようだったらエコキュートに交換した方がお得と判断できるでしょう。

注意しなければならないのは、あくまでも耐用年数10年で比較した計算ですから、お湯を頻繁に使用して稼働時間が多い場合は、エコキュートが8年ほどで寿命を迎えるケースもあります。そうなると削減できるランニングコストは軽減されてしまいます。そのあたりも踏まえて検討するのがいいでしょう。

お伝えしてきたように、住んでいる地域や家族構成、どこでどの機種を購入するのかによってトータルコストが変わってきますので、必ずしも電気温水器をエコキュートに交換するのがお得とはいえません。ただし、給湯器はコスト面だけで選ぶのではなく利便性も含めてニーズに合った製品を購入するのが一番です。冒頭でご紹介したように「エコキュートならでは」の機能や性能面での利点を考慮すると、新たに導入するのであれば電気温水器よりも断然エコキュートをお勧めいたします。

エコキュートの騒音問題については、消費者庁の発表によると毎年50件ほどの苦情が寄せられているそうです。2020年には環境庁が、「省エネ型温水器発する騒音対策に関するガイドブック」を作成し、公開しているほどですから、数は多くはありませんがエコキュートには騒音の問題があるということです。

それではエコキュートがそんなにも大きな音を発するのかというと、そういうわけではありません。一般的なエコキュートが発する音は40dBほどで、これは図書館の中で聞こえる音量と同程度ということになります。音源は、大気を集めて熱を作り出すヒートポンプユニットのファンの回転音です。エアコンの室外機が60～70dBほどなので、実際はそれよりも小さな音です。

問題は稼働時間が電気料金の安い深夜の時間帯になるという点でしょう。寝静まっている時間帯ですので、少しの物音でもどうしても敏感になってしまいます。また冬になるとお湯を使う量が増えることで、音量が大きくなるというのも注意点です。貯湯タンクの容量によっても音量が変わってきますが、370Lのサイズでも冬で最大57dBほど、460Lサイズでも60dBは超えないぐらいです。500L以上になるとメーカーによっては冬の時期に77dBまで音量が大きくなる製品がありますので、事前にどのくらいの音量になるのかは調べておいた方がいいでしょう。

ただし、エコキュートについては単純に音量だけの問題ではなく、低周波騒音の問題もあります。エコキュートが発する低周波はおよそ12.5Hzで、15～20Hz以下になると人間の耳では聞き取れられない音域になるのですが、10人に1人くらいの割合で体に異常を感じるケースがあります。環境によっても左右される場合があり、木造建築だと固有振動数が近く、共振するために常に地震を感じるような状態に陥ることもあるのです。これは人によって感じ方が違ったり、隣の建物の構造によるところがあるので、設置時点では気づくことができない可能性があります。

消費者庁に寄せられている苦情の内容から、低周波騒音の影響として挙げられるのは、
①睡眠障害（不眠・睡眠不足）
②頭痛
③肩こり
④耳鳴り
⑤食欲低下
⑥動悸
などで、どれも生活に支障をきたす問題です。得に睡眠不足はかなりのストレスを近隣に与えることになってしまいます。

体調不良とエコキュートの低周波騒音にどこまでの因果関係があるのかはまだ不明な点はありますが、実際に平成23年、隣人がエコキュートを設置したことによって睡眠不足になったという内容の訴訟が行われ、寝室から3.5ｍの距離に設置されていたヒートポンプユニットを、9ｍに離すことによって解決したという例があります。ですからエコキュートを新たに設置することにより、近隣との騒音トラブルになるリスクはあるということです。ただし、この実例が示しているように、解決策もまたあります。騒音トラブルが心配でエコキュートを設置できないと悩まれているのであれば、予防策をとることで充分に対応は可能です。

エコキュートの騒音トラブルを回避するための予防策や実際にトラブルが起こった際の解決方法には、「設置場所を的確にする」、「防音・防振対策をする」といった2点が挙げられます。

エコキュートの設置について注意すべきことは、隣の家の寝室に近くないかどうかという点です。据付けガイドブックによると15ｍ以上の距離をとることが目安となっています。またヒートポンプユニットの高さよりも1ｍ以上高い塀を設置することが望ましいです。間に障壁があることで隣に届く音を小さくできますが、ヒートポンプユニットに密着するような狭さで塀や壁があると、共振して音が増幅する可能性がありますし、エコキュートの効率も低下しますので、製品ごとに設定されているスペースは守るようにしてください。コンクリートの壁だと反響するだけで効果がない可能性があるので、業者に相談して吸音効果の高いものを設置するのがいいでしょう。防音壁は専門家の緻密な計算が必要になります。

ヒートポンプユニットの前面方向を変えるだけでも騒音問題は軽減できますので、向きもポイントです。また、距離をとっても、通気口や通風口などの近くに設置してしまうとそこから音が漏れてしまいますし、エアコンの室外機の近くに設置すると共鳴して音が大きくなることがありますので注意してください。設置する際には細部に渡って業者としっかり確認し、騒音トラブルを予防できる場所を選ぶことが重要になります。

ヒートポンプユニット自体に騒音を防止する工夫をすることもできます。防音シートを貼ることや、ヒートポンプユニットの下に防振ゴムを敷くことが有効です。ヒートポンプユニットの水平が保たれていない場合、発する音が大きくなりますので、架台や緩衝材によって傾いていないかの確認も大切です。

また、故障箇所が発生しても音が大きくなりますので、定期的なメンテナンスは必要です。得に冬は氷雪がヒートポンプユニットのファンに入り込んで異音を発することがありますので注意してください。これはゴミや汚れが溜まった場合も同じことが当てはまります。騒音トラブルを予防するためにも、定期的に点検を行い、業者に依頼してメンテナンスしてもらうようにしてください。

隣の家から苦情が来た場合、まずはしっかりと話し合いをしましょう。設置して数ヶ月してから噪音トラブルになるケースもあります。確認してみると隣の家が寝室の場所を変更していたという可能性もあるのです。その場合、話をして寝室の場所を以前の位置に戻してもらうことや、ヒートポンプユニットの向き、設置場所の再検討が必要になるでしょう。隣の家の換気扇の外部に防音材を取り付ける工事を行い、その費用を負担するという方法も考えられます。少なくともそのまま放置しておくわけにはいきません、誠意のある対応が必要です。ちなみに夜にエコキュートを稼働させないようにするという方法もありますが、昼間の電気使用量が増え、ランニングコストが激増してしましますので、これはエコキュートの特性上避けたいところです。それ以外の対策を試みてください。

エコキュートの騒音問題を予防する方法や解決する方法はいくつもあります。何も調査せず、何も気にせずにエコキュートを設置すると騒音トラブルに発展する危険性がありますので、できる限りの対応をして騒音問題での近隣トラブルを回避してください。トラブルが起こった場合は、専門の業者に相談するのが一番です。設置場所、設置の環境、防音・防振対策、そして定期的なメンテナンスを行って、気持ち良くエコキュートを利用していきましょう。

新しいエコキュート機種への交換はもちろん、これまでガス給湯器や石油給湯器、または従来の電気給湯器を利用してエコキュートに乗り換える場合でも、事前によく確認すべき点がいくつかあります。これは素人目線では困難ですから、やはり専門家に現地調査してもらうべきです。ここでは群馬のエコキュート専門店である「群馬エコキュート交換センター」に無料の現地調査を依頼した場合の利点として紹介させていただきます。

エコキュートにすると、大気から熱を作り出すヒートポンプユニットと、お湯を貯めておく貯湯ユニットの2つを設置しなければなりません。設置スペースをどこにするのかという問題が浮上します。これまでガス給湯器を利用して、屋外にプロパンガスのガスボンベをいくつか置いていたスペースがあるのであれば、充分にエコキュートの設置スペースに活用できるでしょう。しかし、貯湯タンクは数百キロの重さになるため、基礎の部分が軟弱だと倒れてしまう危険性がありますから、コンクリートの基礎工事から始める必要が出てくるでしょう。また、ガス給湯器からエコキュートに乗り換えると、必要となる配管の問題があります。どんな配管工事が必要になるのかも確認しなければなりません。

専門業者に依頼して現地調査をしてもらうとこのようなひとつひとつの問題を解決するためのアドバイスを受けることができます。現地調査の際には、エコキュートに関する知識を補ってくれるだけでなく、業者と直接顔を見合わせて話ができることで、信頼できる相手なのかどうか確認することもでき、大きなプラス材料となります。

群馬エコキュート交換センターの現地調査では、屋内に貯湯ユニットを設置するのであれば、どこのスペースに、どのメーカーのどの機種を置くのがベストの選択になるのかという最適なプランをご提案しており、そのプランはこれまで自分で想定していた配置よりもいろいろな面で優れているはずです。逆に現地調査抜きで工事をしてしまうと、エコキュート特有の低周波騒音で近隣とトラブルになり、設置場所を変えなければならなくなり、費用もかかり二度手間になるといった事態もありえますので、やはり専門業者による現地調査抜きでのエコキュートの設置は避けるべきでしょう。

また、業者の現地調査をしてもらうことによって、かなり精度の高い見積もりを作成してもらうことができます。イニシャルコストについては、エコキュート本体価格はいくらなのか、標準工事はいくらなのかだけではありません。ガス給湯器からエコキュートに乗り換える際の配管の特別工事を標準工事とは分けて「追加工事」と呼びますが、この追加工事の費用も確認しておく必要があるのです。先ほどご紹介したコンクリートの土台を作る基礎工事もこのような追加工事に含まれます。もともとエコキュートを設置しており、同一メーカーで同等クラスの新しい製品に買い換える場合、追加工事はほとんど必要ありません。

現地調査がない状態で契約してしまった場合、かなり不確定要素の多い見積もりになってしまい、実際に工事を始めると追加工事をしなければならないことが判明して費用がどんどん膨らんでしまうというケースもあります。いくつかの業者に依頼して見積もりをしてもらえば、適正価格も見えてきますので、ひとつの業者だけでなく、複数の業者に現地調査してもらうことが得策です。その際に曖昧な内容の見積書を提出してくる業者は避けた方がいいでしょう。どこにどれだけの費用がかかるのかが、明確に示すことができ、説明にも的確に答えてくれる業者を選ぶことが重要です。

お伝えしてきたようにエコキュートを設置する際に現地調査は重要なのですが、デメリットもあります。業者の中には現地調査を通じて、高額な製品を購入するよう誘導したり、人件費を高く設定するといったような悪徳業者も混じっている可能性があるからです。特に注意が必要なのは訪問販売でしょう。

業者と直接会話をし、現地調査をしてもらってエコキュートを購入することは大切なポイントなのですが、訪問販売はまた別の話になります。こちらが信頼できそうな業者をネットの口コミやホームページで確認して現地調査を依頼するのに対し、飛び込みで来る訪問販売は信頼性に欠けています。訪問販売の費用については人件費が高いことからかなり高額な設定です。ネットでエコキュートの相場価格を調べればすぐにわかることなのですが、訪問販売は情報弱者をターゲットにしており、相場の2倍・3倍の価格で売り込んできます。営業トークが巧みで、エコキュートの利便性を徹底的にアピールし、イニシャルコストがこれだけ高くても、ランニングコストを圧倒的に軽減できるのですぐにペイできるといった点を強調し、デメリットなどには触れません。話をしてしまうと丸め込まれてしまう可能性がありますので、「訪問販売は相手にしない」ことが重要です。

こういった信頼性の低いところを選んでしまった場合、さらに高額な追加工事費を請求されてトラブルになったり、設置後に故障を発見して連絡しても繋がらなくてアフターフォローを受けられないといった被害も想定されます。訪問販売が来て、カタログを見せながら「無料で現地調査しますよ」と声をかけられても、その言葉に惑わされず、現地調査は信頼できる業者にだけ依頼しましょう。基本的に見積もりを出してもらうのはどこの業者に頼んでも無料です。

訪問販売の説明を聞いてしまったり、または現地調査を依頼した先が悪徳業者だった場合、回避する一番の方法は即決しないことです。訪問販売の常套手段は、「キャンペーン価格なので今ならこれだけ割引きしますよ」という揺さぶりです。もともと高額に設定しているので、2割、3割引きでも相場よりも高くなります。とにかく今ここで契約をしたいという思いで交渉してきますが、とりあえず見積もりだけ出してもらうことにして、決めるのは後日にしましょう。その期間で家族と冷静に話し合うことができますし、他の業者の見積もりと比較することもできます。即決してもクーリングオフという方法があるのですが、かなり面倒な手間になりますので、怪しいと感じたらくれぐれも即決しないようにしてください。

エコキュートについてその設置、工事、費用については、専門家に現地調査してもらい、詳しく話を聞かないと、よくわからないという点が多いと思います。それは正しい選択です。実際に購入してから、送風路のスペースなどを考慮しておらず設置できなかったり、思ってもいなかったような追加工事が発生したりすることがあるからです。現地調査をしてもらってから、どの場所に、どんなサイズの機種を設置するのか検討してください。ただしそこに付け込んで高額な費用を請求するような悪徳業者もいますので、ぜひ注意し、信頼できる業者に依頼するということを心がけてください。